【第1回】子どもの「やる気」はどこから生まれる?|高槻 中学受験 灘式井口塾

こどもの「やる気」をどう育てる?

こんにちは。
高槻市の中学受験専門塾・灘式井口塾です。

「保護者と一緒に考えるコーナー」ということで、
今月は、よくいただくご質問

「うちの子、やる気が続かなくて…」
「勉強モードに入るまでがすごく長いんです」

について、4回シリーズでお話していきます。

「やる気」は気合いではなく、脳と環境で動く

中学受験というと、

「気合いを入れて頑張る」
「根性で乗り切る」

というイメージを持たれることも多いのですが、
脳のしくみから見ると、「やる気」はもっとシンプルです。

ざっくり言うと、次の3つがそろうと、やる気は自然と出てきます。

1. “これならできそう” と感じること

2. やったあとの「ごほうび(達成感・安心)」があること

3. 「自分で決めた」と感じられること

この3つが整うと、
脳は「もう一回やってみよう」と動きたくなります。

逆にいうと、どれかが大きく欠けていると、
やる気が出ないのは、ある意味「当たり前」なんですね。

脳は「無理そうなこと」を本能的に避けます👇

  • 宿題の量が多すぎて、何から手をつければいいか分からない
  • 苦手な単元が続いていて、「どうせできない」と感じている

こういうとき、子どもはなかなか動き出せません。

特に算数は、積み重ねが多い科目なので、苦手の原因を丁寧にたどるだけで理解が大きく進むことがあります。


反対に、

  • 「これくらいならいけそう」
  • 「まずここだけならできる」

と思えた瞬間、スッと動き出すことが多いです。

たとえば、こんな区切り方

  • 勉強 → 「1ページだけ」「最初の3問だけ」
  • 演習プリント → 「制限時間を半分にして、できるところまで」
  • 苦手単元 → 「わからない問題に丸をつけるところまででOK」

「小さく区切る」ことが、やる気の第一歩になります

やる気は、「楽しいから続けたい」「またやってみたい」と思える気持ちです。
その正体は、脳が感じる「ごほうび」です。

ごほうびといっても、お菓子やゲームだけではありません。

  • できたときの達成感
  • 「前よりできるようになった」という実感
  • お家の方や先生に認められた安心感

こうしたものも、脳にとっては立派なごほうびです。

外側のごほうび(モノ)より、
「できた自分」に気づける声かけのほうが、長く効きます。

人は、子どもも大人も同じで、

という性質があります。

だからこそ、
保護者の声かけを 「命令」から「相談」へ少しずらすだけ でも、
やる気の出方が変わります。

たとえば…

「早く宿題しなさい」→「今日の宿題、どれからやる?」

「ダラダラしないで勉強しなさい」→「ご飯まで10分あるけど、その間にどこまで進めてみる?」

「塾のテキストもちゃんとやりなさいよ」→「学校の宿題と塾のテキスト、先にどっちを片づける?」

 内容は同じでも、
「どうする?」と聞かれるだけで、子どもは少し主体的になれます。

  • 声かけを「命令形」から「相談形」に。自分で決める力を育てる
  • 結果より「行動」を認める/小さく区切って“できた”を増やすコツ

完璧な正解を探すというより、

「うちの子には、このやり方なら合うかも」

というヒントを一つでも見つけていただけたら嬉しいです。

苦手科目の相談や体験授業はいつでも受け付けています。無料相談・体験授業で、お子さまの現状と目標に合わせた進め方をご提案いたします。

灘式井口塾は、
高槻市で中学受験を目指す小学生のための少人数制・個別指導の塾です。

  • 灘中をはじめとした難関中学を見据えた「灘式」の学び方
  • テストの点数だけでなく、やる気・勉強習慣づくりから一緒に考える指導
  • 「算数が苦手」「勉強のスタートが切れない」といったご相談も歓迎

中学受験についての情報はネットにもたくさんありますが、
「うちの子の場合はどうしたら?」という部分は、一人ひとり違います。

  • 高槻で中学受験に強い塾を探している
  • 受験するかどうか迷っている
  • 今の塾や勉強のやり方で良いのか不安

そんな保護者さまは、まずはお気軽にご相談ください。

体験授業・学習相談のお申し込みは、
お問い合わせフォームまたはLINEから受け付けています。

次回の第2回では、
自分で決める力を育てる「声かけの工夫」について、
具体例を交えながらお話しします。


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