中学受験、夏休み明けから何をする?4年生・5年生・6年生の勉強法

長かった夏休みが終わると、中学受験の勉強も一つの節目を迎えます。

特に6年生は、いよいよ受験本番を意識した勉強に入っていきます。

夏期講習や家庭学習を頑張ったご家庭では、

「ここから何を優先すればいいのだろう」
「苦手なところがまだ残っているけれど大丈夫?」
「6年生は、もう過去問を始めた方がいい?」

といった疑問や焦りも出てくる頃ではないでしょうか。

ただ、夏休み明けに大切なことは、周囲に合わせて勉強量を増やすことではありません。

今の学年で身につけておくべきことを、一つずつ確実に積み重ねることです。

4年生・5年生・6年生では、これから優先すべき学習が大きく異なります。

今回は、高槻市で中学受験を目指すご家庭に向けて、夏休み明けから意識してほしい勉強法を学年別にご紹介します。

6年生|過去問が気になる時期だからこそ、まず基礎を確認する

6年生にとって、夏休みは非常に大切な時期です。

できれば夏休みの間に、

  • 苦手単元の復習
  • 基礎事項の確認
  • これまでに習った範囲の総復習

をある程度進めておきたいところです。

そして夏休みが終わると、多くのご家庭で気になり始めるのが、

「過去問はいつから始めればいいのか」

ということではないでしょうか。

もちろん、過去問に取り組むことは大切です。

志望校の問題に触れることで、

「どのくらいの時間で解く必要があるのか」
「どんな単元がよく出題されるのか」
「どのレベルの問題まで取る必要があるのか」

といったことが見えてきます。

しかし、過去問をたくさん解けば、それだけで成績が上がるわけではありません。

基礎が不安定な状態で過去問ばかり進めても、

「難しかった」
「点数が取れなかった」

だけで終わってしまうことがあります。

6年生も、毎日の基礎学習をやめない

入試が近づいても、

  • 計算
  • 漢字
  • 基本的な一行問題
  • 頻出単元の基本問題

といった日々の学習は非常に重要です。

算数であれば、割合・比・速さ・図形など、頻出する単元の基本問題を確実に取れる状態にしておく必要があります。

難しい問題を1問解けること以上に、取るべき問題を確実に取れることが中学受験では大切です。

過去問は「自分の弱点を見つける教材」として使う

過去問の開始時期については、通っている学習塾から指示がある場合は、基本的にその方針に沿って進めればよいでしょう。

一方で、志望校の問題に少し早めに触れておくことにも意味があります

最初から合格点を取る必要はありません。

「こんな問題が出るんだ」
「時間が思ったより厳しいな」
「この学校は図形の問題が多いな」

と知るだけでも、その後の勉強の目的が明確になります。

大切なのは、

過去問を解く → できなかったところを基礎に戻って復習する → もう一度確認する

という往復です。

塾の課題をやらずに過去問ばかり進めたり、毎日の計算や漢字をやめてしまったりするのはおすすめできません。

受験直前まで、 基礎の勉強と過去問演習は並行して進める という意識を持っておきましょう。

過去問を「点数を測るだけの教材」にせず、今の自分に足りない部分を見つけるために使っていきましょう。

6年生こそ睡眠時間を削らない

秋以降になると、

「もう時間がない」

という焦りが出てくることがあります。

その結果、夜遅くまで勉強するようになるケースもありますが、小学生の中学受験では睡眠を削る勉強はおすすめできません。

睡眠不足になると、

  • 集中力が落ちる
  • 計算ミスが増える
  • 授業中に眠くなる
  • 覚えたことが定着しにくくなる

といったことにつながります。

1時間長く机に向かっても、翌日の学習効率が落ちてしまっては意味がありません。

勉強するときは集中する。休むときはしっかり休む。

受験直前まで続けられる生活リズムを整えておくことも、大切な受験対策の一つです。

5年生|秋から難しくなるからこそ、分からない単元を残さない

5年生は、夏休み明けから中学受験の学習内容が一段と難しくなっていく時期です。

学習塾によって進度は異なりますが、算数では、

  • 割合
  • 速さ
  • 図形

など、今後の中学受験算数の土台になる重要な内容が増えてきます。

この時期に特に気をつけたいのが、

分からないまま次の単元へ進んでしまうことです。

割合が曖昧なまま比へ進み、比が曖昧なまま速さや図形へ進むと、あとから立て直す範囲がどんどん広がってしまいます。

「テストが終わったから、この単元も終わり」

ではなく、理解できていない部分には必ず戻る習慣をつけておきましょう。

5年生は「全部やる」より優先順位を決める

5年生になると宿題の量も増え、

「とにかく宿題を終わらせるだけで精いっぱい」

というお子さまも少なくありません。

そんなときに、すべてを完璧にしようとする必要はありません。

まず大切なのは、

基本問題を自分の力で解けること。

難しい問題を何題もこなすよりも、

  • 授業で習った問題をもう一度解く
  • 間違えた問題を解き直す
  • 基本問題を自力で解けるようにする

という学習を丁寧に続ける方が、あとから大きな力になります。

5年生の秋から冬は、6年生になって伸びるための土台を作る時期です。

4年生|難しい問題より、まず「勉強の型」を作る

4年生は、まだ入試まで時間があります。

だからこそ、今の段階で難しい問題をたくさん解くことよりも、まず身につけてほしいことがあります。

それが、

毎日の勉強の型を作ることです。

例えば、

  • 毎日少しずつ計算する
  • 漢字を覚える
  • 決まった時間に宿題をする
  • 間違えた問題をそのままにしない

こうした基本的な学習習慣を身につけることが、これからの中学受験につながります。

4年生のうちに「考え方の型」も身につける

特に算数では、

  • 途中式を書く
  • 図を描く
  • 分からなければ小さな数で試してみる
  • 問題文から分かっていることを書き出す

といった、考えるときの基本動作を身につけてほしいと思います。

4年生の問題は、まだ頭の中だけで解けるものも多くあります。

しかし、5年生・6年生になり問題が複雑になると、頭の中だけで整理することが難しくなります。

複雑な問題になってから突然、

「図を描きましょう」
「途中式を書きましょう」

と言われても、なかなか習慣にはなりません。

だからこそ、問題が比較的シンプルな4年生のうちから、正しい考え方を習慣にしておくことが大切なのです。

4年生は、勉強だけで一日を埋めなくても大丈夫

中学受験を考え始めると、

「今からもっと勉強させた方がいいのでしょうか」

と心配される保護者の方もいらっしゃいます。

しかし、4年生の段階では勉強だけで毎日を埋める必要はありません。

遊ぶ時間や好きなことをする時間も取りながら、

毎日少しずつ勉強続けること。

その方が、5年生・6年生になったときにも無理なく学習を続けられます。

大切なのは、一時的な勉強量よりも、長く続けられる習慣です。

夏休み明けは「焦らず、止まらず」

夏休みが終わると、周囲の勉強量が急に増えたように感じることがあります。

特に6年生の保護者の方は、

「もう過去問を始めている子がいる」
「もっと勉強させなければいけないのでは」

と焦ることもあると思います。

しかし、中学受験で大切なのは、周囲より早く進むことではありません。

今のお子さまに必要なことを、一つずつ確実に積み重ねることです。

6年生なら、基礎を固めながら過去問へ。

5年生なら、重要単元を曖昧なまま残さない。

4年生なら、毎日の学習習慣と考え方の型を身につける。

学年によってやるべきことは違っても、共通しているのは「基礎を大切にすること」です。

まとめ|秋からの学習は、今の課題を一つずつ整理することから

夏休み明けは、新しいことをたくさん始める時期というよりも、これまでの学習を確認し、これからの方向を整える時期でもあります。

苦手な単元があれば、今のうちに戻る。

基礎が曖昧なら、もう一度確認する。

生活リズムが崩れていれば整える。

その一つひとつの積み重ねが、やがて大きな力になります。

中学受験は短期間で完成するものではありません。

焦らず、しかし止まらず、毎日の学習を丁寧に続けていきましょう。

次週は、実際に苦手になりやすい割合・規則性・速さについて詳しく解説します

高槻市で中学受験の個別指導をお探しの方へ

灘式井口塾では、一人ひとりの理解度や現在の学習状況を確認しながら、中学受験に向けた学習を個別にサポートしています。

同じ4年生・5年生・6年生でも、得意な単元や苦手な単元、必要な学習量はそれぞれ違います。

「集団塾の授業についていけているか心配」
「夏休みの復習をどこから始めればよいか分からない」
「今の学年から中学受験を考え始めても大丈夫?」

といったご相談も、お子さまの状況を見ながら一緒に整理していきます。

高槻市で中学受験に向けた学習塾・個別指導をお探しの方は、お気軽にご相談ください。

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