
こんにちは。高槻市で中学受験に向けた個別指導を行っている学習塾、灘式井口塾です。
11月に入り、模試の偏差値や志望校の合格判定が、これまで以上に気になる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「前回より偏差値が下がってしまった」
「勉強しているのに、なかなか結果につながらない」
「このままの勉強で大丈夫なのだろうか」
お子さんが頑張る姿を見ているからこそ、結果に喜んだり、不安になったりするのは自然なことです。
ただ、模試で大切にしていただきたいのは、結果を見た後の取り組みです。答案には、これから何を勉強すればよいのかを考えるための手がかりが詰まっています。
今回は、普段の指導で感じていることを交えながら、模試の受け方と、次の学習につながる復習の方法をお伝えします。
目次
1.偏差値の上下だけで、お子さんの学力を判断しない
模試の結果が返ってくると、まず偏差値や順位を確認したくなるものです。もちろん、それらは現在の学力を知るための参考になります。
しかし、例えば偏差値が55から50に下がったとしても、それだけで学力が落ちたとは限りません。反対に、偏差値が上がっていても、苦手な単元が克服できたとは限らないのです。
模試の結果は、出題された分野や受験者層によっても変わります。特に小学4年生・5年生の段階では、1回の結果を必要以上に深刻に受け止めなくてもよいと考えています。
見ていただきたいのは、数か月前には解けなかった問題が、自分の力で解けるようになっているかどうかです。
小学6年生も、判定や偏差値を参考にしながら、答案の中身まで確認することが大切です。
結果が思わしくなかったときも、まずは「どの問題なら、次は解けそうかな」と一緒に考えてみてください。次に取り組むことが見えると、お子さんも気持ちを切り替えやすくなります。
2.模試は、受ける回数と復習する時間をセットで考える
「模試は、たくさん受けた方がよいですか?」
このようなご相談をいただくことがありますが、必ずしも回数を増やせばよいとは考えていません。
中学受験を目指すお子さんは、普段の塾の授業や宿題だけでも、多くの課題に取り組んでいます。そこに模試が続くと、受けるだけで精いっぱいになり、復習する時間がなくなることがあります。
模試を受けた後に苦手なところを確認し、学習を見直すところまでできてこそ、その機会を生かせます。
小学6年生の秋以降は、志望校別模試などが受験に向けた判断材料になることもあります。ただし、志望校や学習状況に合わせて選び、復習の時間も確保しておきましょう。
特に4年生・5年生のうちは、むやみに模試を増やすより、基礎や苦手単元にじっくり取り組む時間を大切にしてほしいと思います。
3.模試の復習は、間違えた原因を3つに分けるところから
模試で間違えた問題を、最初から順番にすべて解き直していませんか?
丁寧に復習する姿勢は大切ですが、すべての不正解を同じように扱う必要はありません。まずは、間違えた原因を大きく3つに分けてみましょう。
① 計算ミスや読み違いで間違えた問題
解き方は理解していたものの、計算間違い、数字の写し間違い、問題文の条件の読み落としなどで失点した問題です。
② あと少しで解けた問題
途中までは正しく考えられていたのに、最後まで解き切れなかった問題です。時間が足りずに解けなかった問題も、実際に解き直して確認してみましょう。
③ 解き方が分からなかった問題
必要な知識が抜けていたり、解き方の見当がつかなかったりした問題です。
同じ不正解でも、必要な対策は異なります。「なぜ間違えたのか」を整理することで、復習の優先順位もつけやすくなります。

4.計算ミスは「次から気をつける」で終わらせない
間違えた理由を聞くと、お子さんから「計算ミスだった」「次は気をつける」という言葉が返ってくることがあります。
ただ、気をつけようと思うだけでは、同じミスを繰り返してしまうことも少なくありません。
大切なのは、次に何を変えるのかを具体的に決めることです。
- 暗算で間違えたら、途中式を書いて確認する。
- 筆算の桁がずれたら、数字の位置をそろえて書く。
- 条件を読み落としたら、大切な言葉や数字に印をつける。
- 求めるものを取り違えたら、答える前に問題文の最後を確認する。
そのうえで、もう一度、自分で解き直してみましょう。
解き直して正解できても、同じミスが続く場合は、普段の計算練習やノートの使い方まで見直す必要があります。
「本当は解けたから大丈夫」で終わらせず、解ける問題を確実に得点するための習慣を整えていきたいですね。
5.重点的に復習したいのは「あと少しで解けた問題」
模試の復習で特に大切にしているのは、あと少しで解けた問題です。
考え方は合っていたのに途中で手が止まった問題や、最後の計算まで進めなかった問題には、次の得点につながる手がかりがあります。
例えば、図形の問題で補助線を引くところまではできていた場合、どこから考えが進まなくなったのかを確認します。つまずいた部分が分かれば、そこに絞って練習できます。
時間が足りなかった場合も、単に解くのが遅いとは限りません。難しい問題に時間をかけすぎて、後半の解ける問題まで進めなかった可能性もあります。
復習では、次の順番を意識してみてください。
- まずは解説を見ずに、もう一度自分で考える。
- 分からなければ解説を読み、どこでつまずいたのかを確認する。
- 理解できたら解説を閉じ、自分の力で解き直す。
- 後日、同じ問題や似た問題で、考え方が身についているか確かめる。
解説を読んで納得できることと、自分で解けることには違いがあります。
「どうしてこの式になるのかな」と、自分の言葉で説明してみるのもよい方法です。こうした復習が、自分で考える力につながっていきます。

6.まったく分からなかった問題は、基礎の抜けを先に確認する
解き方が分からなかった問題も、まずは解説を確認してみましょう。
ただし、ここでは「基礎知識が抜けていた問題」と「今の段階では難しすぎる問題」を分けて考えることが大切です。
例えば、基本的な割合の問題でつまずいているのであれば、割合の意味や式の立て方に戻る必要があります。解説を読むだけで終わらせず、基本問題から確かめていきましょう。
一方、難関校向けの模試に出る難問を、すべてその日のうちに解けるようにする必要はありません。
難しい図形の問題に長い時間を使うより、まず割合や計算などの基礎を固める方が、今のお子さんにとって大切な場合もあります。
最難関校を目指すお子さんには難問への取り組みも必要ですが、その土台となるのは基礎です。
復習する範囲に迷ったときは、志望校や現在の理解度を踏まえて、塾の先生と相談してみてください。
7.正答率60〜80%の問題を確認してみましょう
成績表では、問題ごとの正答率も参考になります。
例えば、正答率80%の問題は、その模試を受けた5人のうち4人が正解した問題です。こうした問題で失点している場合は、基礎の理解や解き方を確認するきっかけになります。
仮に、1問5点の問題を3問落としていれば、合計15点です。その3問を次に取れるようにすることには、大きな意味があります。
成績が伸び悩むと、新しい問題集や難問に取り組みたくなるかもしれません。そんなときこそ、これまでの模試を見直してみましょう。
ただし、正答率は受験者層によっても変わります。「正答率が低いから復習しなくてよい」と、一律に決めるものではありません。
正答率30%でも、あと少しで解けそうだった問題なら、復習する価値があります。
正答率とお子さんの解き方の両方を見て、次に得点できるようにしたい問題を選ぶことが大切です。
8.復習は早めに、取り組む範囲を決めて進める
復習は大切ですが、すべての問題を完璧にしようとすると、時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。
まずは、次のように優先順位をつけてみてください。
- 計算ミスや読み違いの原因を確認する。
- あと少しで解けた問題を、自力で解き直す。
- 抜けていた基礎知識を復習する。
- 難しすぎる問題は、先生と相談して取り組む時期を決める。
また、当日の考え方を覚えているうちに、見直しを始めることも大切です。
成績表の返却を待たなくても、問題用紙や解答が手元にあれば、「どこで迷ったか」「どの問題に時間がかかったか」を振り返れます。正答率などが分かったら、復習の優先順位を調整しましょう。
一度にすべて終わらせなくても構いません。普段の宿題や苦手単元の学習と両立できるよう、取り組む範囲を決めて進めていきましょう。
まとめ|模試を、次の一歩が分かる機会に
模試の結果が思うように出ないと、保護者の方も不安になるものです。
それでも、模試の段階で苦手なところが見つかったのであれば、これからの勉強を見直す手がかりになります。
結果が返ってきたら、偏差値や判定と一緒に、次の3つを確認してみてください。
- なぜ間違えたのか。
- あと少しで解けた問題はなかったか。
- 次に同じような問題が出たら、自分で解けるか。
すべての難問を一度に解けるようにする必要はありません。基礎を確かめ、解けるはずの問題を確実に取り、少しずつ自分で解ける問題を増やしていくことが大切です。
保護者の方にも、点数の変化だけでなく、「前はできなかったことが、できるようになった」という小さな成長に目を向けていただければと思います。
その日々の積み重ねが、中学受験に向けた力と自信につながっていきます。
高槻市で中学受験の復習にお悩みの方へ|灘式井口塾
「模試の復習をしているのに、同じ間違いを繰り返す」
「どの問題から解き直せばよいのか分からない」
「集団塾の宿題と苦手科目の勉強を、うまく両立できない」
そんなときは、ご家庭だけで抱え込まずにご相談ください。
高槻市の学習塾・灘式井口塾では、中学受験に向けて、一人ひとりの理解度やつまずきに合わせた個別指導を大切にしています。
答案の正解・不正解だけでなく、どこまで考えられていたのか、どの基礎に戻る必要があるのかを確認しながら、今取り組みたい課題を整理していきます。
解説を聞いて終わるのではなく、自分で考え、自分の力で解けるようになるところまで。一つひとつの積み重ねを、お子さんのペースに合わせて支えていきます。
模試の結果や日々の勉強で気になることがありましたら、灘式井口塾へお気軽にお問い合わせください。

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