灘中を諦めるべき?「うちの子はもっとできる」と信じる親が考えたいこと

こんにちは。高槻市で中学受験の個別指導を行っている、灘式井口塾です。

「灘中を目指しているけれど、思うように成績が伸びない」
「そろそろ志望校を変えた方がいいのだろうか」
「でも、うちの子はもっとできるはず」

お子さまの頑張りを近くで見ているからこそ、簡単には諦めたくない。今の成績だけで「無理」と決めつけたくない。

そう感じるのは、自然なことだと思います。

子どもの可能性を信じる気持ちは、大切にしてほしいものです。ただ、その思いが強くなるほど、気づかないうちに親子ともに苦しくなってしまうこともあります。

今回は、灘中への挑戦を続けるか迷ったときに、親として何を見て、どう支えていけばよいのかを一緒に考えてみたいと思います。

読み終えるまでの所要時間

21〜31分

1.今の成績だけで、子どもの可能性を決めつけない

模試の判定や偏差値を見ると、どうしても合格までの距離が気になります。

けれども、今の成績は、今の時点でどれくらい得点できたかを示すものです。それだけで、お子さまのこれからの成長すべてが分かるわけではありません。

同じ点数でも、つまずいている場所は違います。

  • 考え方は分かっているけれど、計算で間違えている
  • 基本問題は解けるけれど、条件が変わると手が止まる
  • 解ける問題に時間をかけすぎて、最後まで届かない
まず必要なのは、「できる子か、できない子か」と判断することではなく、
どこで困っていて、何を練習すれば前に進めるのかを見つけることです。

2.「もっとできる」が、子どもにはどう聞こえているでしょうか

親が「あなたならもっとできる」と声をかけるとき、そこには応援する気持ちがあると思います。

けれども、お子さまが一生懸命取り組んだあとであれば、

「今の自分では足りないんだ」

「頑張っているのに、認めてもらえない」

と受け取ることもあるかもしれません。

同じ言葉でも、そのときの気持ちや状況によって届き方は変わります。

だからこそ、期待を伝える前に、今できていることを具体的に見てあげてください。

「前は途中で止まっていた問題を、今日は最後まで考えられたね」

「間違えた理由を、自分で説明できるようになったね」

点数に表れる前にも、学習の変化はあります。

その変化を認めたうえで、「次は何をできるようにしようか」と一緒に考える。そんな関わり方を大切にしたいと思います。

3.灘中への挑戦を、気持ちと現状の両方から考える

「まだ諦めたくない」
「うちの子なら、ここから伸びるかもしれない」

本人にも保護者の方にも、その思いがあるのなら、大切にしてほしいと思います。

ただ、挑戦を支えるためには、願うだけでなく、今どこで困っているのかを具体的に見ていく必要があります。

志望校について迷ったときは、次の3つを整理してみてください。

① 本人の「諦めたくない」の中に、どんな思いがあるか

灘中に行きたい気持ちはもちろん、負けたくない、ここまでの努力を無駄にしたくない、親をがっかりさせたくない。いくつもの思いが重なっていることもあります。

「まだ頑張れるよね?」と確認する前に、

「今、どんな気持ちで勉強している?」
「灘中に挑戦したい気持ちと、しんどい気持ち、両方あるかな?」

と、本人が話せる余地をつくってみてください。

「頑張りたい」も「つらい」も、どちらも話してよい。

そう思えることが、親子でこれからを考える土台になります。すぐに答えが出なくても、急いで結論を求めなくて構いません。

② 今の成績ではなく、答案のどこを見るか

模試の判定や偏差値は判断材料の一つですが、それだけで「続ける」「諦める」を決めるのは難しいものです。

確認したいのは、どの問題で、なぜ点数を落としているかです。

基本的な計算で間違えているのか。問題の条件を整理できていないのか。解き方は分かっていても、時間内に解ききれないのか。

同じ点数でも、必要な対策は違います。

過去問に取り組む時期であれば、初めて解いたときの得点と時間をもとに、どこで得点を積み上げられそうかを先生と確認しましょう。

「もっと頑張る」を、「次に何をできるようにするか」へ変えていくことが大切です。

③ いつまで取り組み、何を見て判断するか

「もう少し様子を見よう」が続くと、親子ともに不安を抱えたままになってしまいます。

優先する課題と、次に状況を確認する時期を、塾の先生と相談して決めておきましょう。

例えば、計算の取りこぼしを減らす、特定の単元を解き直す、時間配分を見直す。その結果、何が変わったかを確認します。

一方で、残りの期間や学習の負担を考えると、志望校や受験の組み方を見直す必要がある場合もあります。

保護者の方だけが「続けるか、やめるか」を背負わず、本人の気持ちと学習状況を共有しながら考えていくことが大切です。

4.負けず嫌いな子が、目標を変えなければならないとき

負けず嫌いで、一生懸命取り組んできた子ほど、目標を変えることは簡単には受け入れられないと思います。

「まだできる」
「絶対に諦めたくない」

そう言う姿に、親としても胸が痛むでしょう。

本人は挑戦したいのに、現実には受験校の見直しを考えなければならない。そのとき、どんな言葉をかければよいのでしょうか。

まずは、悔しさを受け止める

すぐに「別の学校でも大丈夫」「次に向かって頑張ろう」と励まさなくてもよいと思います。

前向きな言葉をかける前に、

「悔しいよね。それだけ本気で目指してきたんやもんな」

と、今の気持ちを受け止めてあげてください。

泣いたり、怒ったり、何も話さなくなったりすることもあるかもしれません。その場ですぐに納得させようとせず、話せるようになるまで待つ時間も必要です。

「こんなに頑張ったのに」と感じているときには、まず、その頑張りを分かってくれる人がそばにいることが大切だと思います。

励ますときは、これまでの具体的な姿を伝える

少し落ち着いて話せるようになったら、

「前はすぐに手が止まっていた問題を、最後まで考えるようになったね」
「間違えたところを、自分からやり直していたのを見ていたよ」

と、見てきた姿を伝えてあげてください。

そして、

「目標が変わっても、その学校に届くかどうかで、あなたの頑張りや良さがなくなるわけではない。これからどうするか、一緒に考えよう」

と伝えてください。

「頑張ったから必ず報われる」と約束することはできません。それでも、できるようになったことや、自分で考えて取り組んだ経験まで消えてしまうわけではありません。

そのことを、本人が少しずつ確かめられるよう支えていきたいと思います。

5.志望校を見直したあとも、「自分で進める」を支える

志望校の変更を受け入れたように見えても、すぐに気持ちが切り替わるとは限りません。

「もう分かった」と言いながら、悔しさが残っていることもあります。新しい目標に向かって勉強を始めてから、また迷うこともあるでしょう。

一度決めたからといって、「その話はもう終わり」としなくてもよいと思います。

次の学校で、どんな毎日を送りたいか

次の志望校を考えるときは、偏差値だけでなく、本人がそこでどのように過ごしたいかにも目を向けてみてください。

興味のある授業、部活動、学校の雰囲気。気になることを一緒に調べたり、見学できる機会があれば足を運んだりする中で、本人なりの楽しみが見つかるかもしれません。

親が「ここならいいでしょう」と結論を出す前に、

「この学校のどんなところが気になった?」
「入学したら、やってみたいことはある?」

と聞いてみましょう。

本人が選ぶ過程に関われることを大切にしたいと思います。

毎日の学習でも、小さな手応えを取り戻す

目標が揺らいだときには、勉強に向かう気持ちも揺れることがあります。

そんなときこそ、課題を一度に増やすのではなく、その子が今取り組めるところから始めてみてください。

計算の間違いを一つ減らす。読み落としていた条件を自分で見つける。解き方を自分の言葉で説明する。

基礎を確かめながら、「今日はここが分かった」という経験を積み重ねていきます。

個別指導でも、正解したかどうかだけでなく、どこで迷い、どう考えたのかを見ていくことを大切にしています。

自分のつまずきを一緒に見てもらえる安心感の中で、少しずつ自分で考え、進めるようになる。その歩みを支えていきたいと思います。

まとめ|悔しいときにも、味方でいてあげてください

「うちの子はもっとできる」。その気持ちは、大切にしてほしいと思います。
ただ、本気で灘中を目指してきた子ほど、目標を変えるときは悔しいでしょう。
親御さんも、同じように悔しいと思います。


そんなときは、無理に前を向かせなくてもいいんです。
「悔しいな。頑張ってきたもんな」と、一度その気持ちを受け止めてあげてください。
親が信じているのは、「灘中に合格するわが子」だけではないはずです。

思うようにいかず、立ち止まっているときも、大切なわが子であることは変わりません。
「これからどうするか、一緒に考えよう」
その言葉をかけてもらえることが、次の一歩を考える支えになるのではないでしょうか。

中学受験に向けた力は、毎日の学習の中で少しずつ育ちます。昨日分からなかったことを、今日は自分で考えられた。その積み重ねを、親子で確かめていきましょう。

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灘式井口塾は、高槻市で中学受験に取り組むお子さまを支える学習塾です。

個別指導では、正解したかどうかだけでなく、どのように考え、どこで手が止まるのかを一人ひとり確認しながら、必要な基礎に戻って学習を進めます。

「分からないところを、その子に合わせて見てもらえる」

そんな安心感を大切にしながら、自分で考えて解く力を育てていきたいと考えています。

「灘中を目指しているけれど、今の勉強の進め方でよいのか」
「志望校のことを、子どもとどう話せばよいのか」

ご家庭だけでは整理しにくいこともあると思います。

当塾では、一人ひとりの理解度やつまずきを確認し、必要な基礎を大切にしながら、自分で考えて解く力を育てていきます。志望校について迷われている場合も、まずは今の学習状況やお子さまの思いをお聞かせください。

挑戦を続けるときも、目標を見直すときも。その子にとって必要な学びを、一緒に考えていきましょう。

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