中学受験でよくある保護者の悩み7選|塾長が答えます

中学受験でよくある保護者の悩み7選

中学受験を考えているご家庭では、子どもの成績だけでなく、

「家でなかなか勉強しない」
「塾の宿題が終わらない」
「このまま今の塾を続けていいのだろうか」
「志望校を変えた方がいいのだろうか」

など、保護者の方にもさまざまな悩みが出てきます。

特に中学受験は、学年が上がるにつれて勉強量も増え、模試や志望校選びなど考えることも多くなります。

だからこそ、目の前の成績だけを見て焦るのではなく、今どこで困っているのか、何を見直せばよいのかを一つずつ整理することが大切です。

今回は、高槻市で中学受験の個別指導を行っている灘式井口塾の塾長が、実際に指導する中で保護者の方からよくいただく7つのご相談についてお答えします。

読み終えるまでの所要時間

23〜34分

1.家で全然勉強しません。親はどこまで口を出すべきですか?

家で勉強しない子どもを見ていると、どうしても

「勉強しなさい」
「宿題は終わったの?」

と言いたくなります。

ただ、親御さんが勉強の内容まで細かく管理しようとすると、親子ともに疲れてしまうことがあります。

おすすめしたいのは、勉強そのものではなく「今日やること」の管理をすることです。

たとえば、

・計算問題を10問
・算数の宿題を○ページまで
・漢字を20個
・昨日間違えた問題を3問やり直す

というように、何をすれば終わりなのかを具体的にしてあげます。

「算数を勉強しなさい」では、子どもも何から始めればいいのか分かりません。

やることが明確になれば、取りかかりやすくなります。


自習室へ行くだけでは勉強したことにはなりません

自習室を利用するのも一つの方法です。

ただし、自習室へ行けば自動的に勉強するわけではありません。

何をするのか決めずに来てしまうと、教材を眺めているだけで時間が過ぎてしまうこともあります。

「今日はこれを終わらせる」と決めてから自習室へ行く。

ここまでセットで考えてみてください。

そして、決めたことが終わったのであれば、少しくらいゲームやYouTubeを見る時間があってもよいと思います。

すべてを禁止するのではなく、やるべきこととのバランスを考えることが大切です。

親が管理するのは「勉強そのもの」ではなく「今日やること」。
あまり言いすぎないことも、中学受験を長く続けていくためには大切です。

親が管理するのは「勉強そのもの」ではなく「今日やること」。

2.塾の宿題が終わりません。全部やらせるべきですか?

塾からたくさん宿題が出ると、

「全部やらせなければ」

と思ってしまう保護者の方も多いと思います。

しかし、宿題は全部終わらせること自体が目的ではありません。

宿題を終わらせるために夜遅くまで勉強し、睡眠不足のまま学校や塾へ行く。

これでは本末転倒です。

どうしても全部できないのであれば、重要な問題に絞って取り組む方法もあります。

ただし、どの問題を優先するのかについては、できれば塾の先生に相談してください。

「宿題を終わらせること」が目的になっていませんか?

特に注意したいのは、宿題の量が本人の処理能力を大きく超えている場合です。

量が多すぎると、

「どうやって理解するか」

ではなく、

「どうやって今日中に終わらせるか」

に意識が向いてしまいます。

最悪の場合、答えを写して提出するだけになってしまうこともあります。

それでは勉強した意味がありません。

10ページを急いで終わらせるより、5ページを丁寧に解き、間違えた問題をやり直す方が力につくこともあります。

見るべきなのは、

「何ページやったか」ではなく「できなかった問題ができるようになったか」

です。

中学受験では、毎日の小さな理解の積み重ねが、あとから大きな差になっていきます。

3.成績が上がりません。今の塾を続けて大丈夫でしょうか?

まず、1回のテスト結果だけで判断しすぎないことが大切です。

模試やテストは、出題される単元や問題との相性によっても結果が変わります。

1回偏差値が下がっただけで、

「この塾ではダメなのでは?」

と考える必要はありません。

ただし、3回程度続けてテストの成績が下がっているのであれば、一度塾の先生と話をしてみてもよいでしょう。

そのときに確認してほしいのは、

・何が原因なのか
・何を減らすのか
・何を増やすのか
・これから具体的に何をするのか

という点です。

「もう少し頑張りましょう」
「しばらく様子を見ましょう」

だけでは、状況はなかなか変わりません。

具体的な改善方法を一緒に考えてもらえるかどうかも大切です。

成績が上がらないからと塾を増やさない

成績が伸び悩むと、

「個別指導を追加しよう」
「家庭教師もつけよう」

と考える方もいらっしゃいます。

しかし、授業時間を増やせば必ず成績が上がるわけではありません。

必要なのは、まず

「なぜ今の勉強では点数につながっていないのか」

を見つけることです。

理解不足なのか、演習不足なのか、基礎が抜けているのか、勉強のやり方に問題があるのか。

原因によって対策は変わります。

転塾についても同じです。

教材、カリキュラム、先生、勉強する環境が一度に変わるため、メリットだけではありません。

今の塾で改善できることがないかを確認したうえで、慎重に考えてください。

4.志望校を下げた方がいいでしょうか?

特に小学6年生の秋以降になると、よくいただくご相談です。

まず、模試1回の判定だけで志望校を変える必要はありません。

大切なのは、現在の偏差値だけを見ることではなく、

・志望校の合格まであと何点必要なのか
・その点数をどの科目・単元で取るのか
・残された期間で現実的に届くのか

を具体的に考えることです。

一方で、気持ちだけで

「最後まで絶対に第一志望」

と言い続けるのも違います。

過去問を何度解いても合格最低点から大きく離れていて、残された期間で埋めることが難しいのであれば、現実的な判断も必要です。

ただ、第一志望を変更することと、中学受験そのものを諦めることは同じではありません。

併願校も含めて、

「どこを受ければ、その子にとって納得できる中学受験になるのか」

を考えていきましょう。

学校名や偏差値だけではなく、本人に合う学校なのかという視点も大切です。

5.算数や国語だけ極端に苦手です。どうしたらいいですか?

苦手科目を見ると、つい難しい問題をたくさん解かせたくなります。

しかし、一番怖いのは難問が解けないことではありません。

基礎の基礎が抜けたまま先へ進んでいることです。

算数なら、まず計算。

国語なら、漢字や語句、文章の中から根拠を探す基本的な読み方。

「簡単だからできているだろう」と思わず、一度確認してみることが大切です。

土台が不安定なまま応用問題を増やしても、なかなか安定した得点にはつながりません。

苦手科目は少し長い目で立て直す

苦手科目を立て直すには時間がかかります。

個別指導を始めたからといって、翌月の模試ですぐに偏差値が上がるとは限りません。

目安としては、3か月程度のスパンで、

「どこまで戻るのか」
「何をできるようにするのか」

を決めて取り組むことが大切です。

ワンツーマン個別指導の良さは、一人ひとりの理解度に合わせて戻る場所を変えられることです。

集団塾の続きをもう一度説明してもらうだけではなく、その子が本当につまずいている場所まで戻る。

灘式井口塾でも、こうした基礎の確認を大切にしながら、自分で考えて解けるところまでつなげていくことを重視しています。

6.家では解けるのに、テストになると解けません。なぜですか?

これは中学受験の勉強では、とてもよくあることです。

原因の一つに、

「解き方を理解している」のではなく「その問題を覚えている」

というケースがあります。

一度解いた問題なら正解できる。

ところが、数字が変わったり、少し違う聞かれ方をしたりすると解けなくなる。

この場合、数字や式、解法の手順をそのまま覚えているだけかもしれません。

家庭でも簡単に確認できます。

「先生になったつもりで説明してみて」で確認する

子どもに、

「先生になったつもりで、この問題の解き方を説明してみて」

と聞いてみてください。

さらに、

「どうしてこの式になるの?」
「この数字は何を表しているの?」
「違う数字になっても同じ考え方でできる?」

と聞いてみます。

自分の言葉で説明できれば、しっかり理解できている可能性が高くなります。

逆に説明できない場合は、まだ「分かったつもり」なのかもしれません。

中学受験では、問題の解き方を覚えるだけではなく、なぜそうなるのかを自分で考えられる力がとても大切です。

7.中学受験をやめた方がいいのでしょうか?

中学受験がすべてではありません。

  • 本人が完全にやる気を失っている。
  • 勉強のことで家庭が毎日のように険悪になる。
  • 体調にまで影響が出ている。

そのような場合は、一度立ち止まって考えてもよいと思います。

ただし、

「成績が悪いから」
「第一志望に合格できそうにないから」

という理由だけで、すぐに中学受験そのものをやめる必要もありません。

受験する学校を変えることもできます。
勉強の量を変えることもできます。
勉強方法を見直すこともできます。

第一志望が難しくなったからといって、中学受験そのものをやめなければならないわけではありません。

親ができるのは「合格させること」ではありません

6年生になると、どうしても保護者の方も焦ります。

本人以上に模試の判定や合否が気になってしまうこともあるでしょう。

しかし、親ができるのは「合格させること」ではありません。

子どもが受験に向かえる状態を整えてあげることです。

生活リズムを整える。

勉強できる環境をつくる。

困ったときに相談できるようにする。

そして最後に、受験するかどうか、どの学校を受けるのかを本人ともよく話し合う。

中学受験を続けることが正解とも、やめることが正解とも限りません。

「ここまで頑張ってきたから続ける」でもなく、
「落ちそうだからやめる」でもなく、

今の本人にとって何が一番よいのか

を基準に考えてほしいと思います。

まとめ|中学受験の悩みは「今どこで困っているのか」を整理することから


中学受験を続けていると、家庭学習、宿題、成績、苦手科目、志望校など、その時々でさまざまな悩みが出てきます。
そんなときに大切なのは、焦って勉強量を増やしたり、すぐに塾を変えたりすることではありません。
まず、
「今、何がうまくいっていないのか」
を整理することです。

  • 基礎が抜けているのであれば、基礎まで戻る。
  • 宿題が多すぎるのであれば、優先順位をつける。
  • 問題を覚えているだけなら、自分の言葉で説明できるところまで理解する。

こうした一つひとつの積み重ねが、中学受験では大切になります。

受験勉強は、難しい問題をたくさん解くことだけではありません。
基礎を大切にしながら、自分で考え、自分で解ける問題を少しずつ増やしていくこと。
その積み重ねが、最終的には子どもの力になっていきます。

高槻市で中学受験の個別指導塾をお探しの方へ

灘式井口塾では、一人ひとりの理解度や学習状況を見ながら、中学受験に向けた学習を進めています。

「集団塾についていけなくなってきた」
「苦手科目をどこからやり直せばよいか分からない」
「宿題はしているのに成績につながらない」
「今の勉強方法のままでよいのか相談したい」

といった場合も、まずは今どこでつまずいているのかを整理することが大切です。

高槻市で中学受験の学習塾や個別指導をお探しの方は、お子さまの現在の学習状況についてお気軽にご相談ください。

基礎を大切にしながら、自分で考えて解ける力を少しずつ育て、中学受験に向けた日々の積み重ねを一緒に支えていきます。

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